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大阪、難波のカウンセリング:アクティブリスニング

SNSカウンセリングの時代に問われる「言葉」の力。大阪、なんばのカウンセリング

アクティブリスニングから学ぶ共感・寄り添い・ねぎらいの伝え方と質問技法

心理カウンセリングサロンLuanaのブログへようこそ。

近年、心理カウンセリングの現場は大きな変革期を迎えています。かつては対面や電話が主流だった相談の場が、LINEや各種SNS、チャットアプリを活用した「SNSカウンセリング(テキストカウンセリング)」へと急速に広がりました。

スマートフォン一つでいつでも、どこからでも繋がれる手軽さは、これまで「カウンセリングを受けるほどではないかもしれない」「対面で話すのは緊張する」と感じていた多くの方々にとって、支援を受けるハードルを大きく下げてくれました。

しかし、その一方で、相談を受ける側(カウンセラーや支援者)にとっては、「テキストのみで心を通わせる」という新たな難しさが生じています。

非言語情報(声のトーン、表情、視線、身体の動き、呼吸の乱れなど)が一切遮断された画面の向こう側で、相談者は傷つき、迷い、苦しんでいます。こちらが良かれと思って発した一言が、思わぬ誤解を生んだり、相手をさらに追いつめてしまったりすることもあります。

「テキストだけで、どうやって温かな共感を届けるのか?」

「顔が見えない相手に、どのように寄り添い、ねぎらいの言葉をかければいいのか?」

今回は、時代とともに変化するカウンセリングのあり方に触れながら、傾聴の基本であるアクティブリスニング(積極的傾聴)の技術をテキスト表現に応用する方法、そして相手の深層心理へ優しくアプローチする質問技法について、深く掘り下げてお届けします。

プロのカウンセラーはもちろん、日常のSNSのやり取りや、部下・友人・家族とのチャットコミュニケーションをより温かいものにしたいと考えているすべての方へ、実践的なヒントをお伝えします。

第1章:SNSカウンセリング時代の到来と「言葉の難しさ」

1. テキストコミュニケーションにおける「非言語情報」の不在

対面でのコミュニケーションにおいて、私たちが受け取っている情報のうち、言葉そのもの(言語情報)が与える影響はわずか7%程度で、残りの93%は視覚情報や聴覚情報といった「非言語情報(ノンバーバル・コミュニケーション)」であると言われています(メラビアンの法則)。

対面や電話であれば、以下のような要素から相手の感情を推し量ることができます。

  • 声のトーンや高低:悲しそうに落ち込んでいるのか、怒りを孕んでいるのか

  • 話すスピードや間(ま):言葉に詰まっているのか、溢れるように話したいのか

  • 表情や視線:涙を浮かべているのか、目が泳いでいるのか

  • 姿勢や身体の動き:肩を落としているのか、身を乗り出しているのか

しかし、SNSカウンセリングではこれらすべてがゼロになります。画面に表示されるのは「白地に黒の文字」だけです。

この「情報の少なさ」は、受け手(カウンセラー)だけでなく、送り手(相談者)にとっても大きな負担となります。相談者は自らの複雑な感情を、限られた語彙とテキスト入力という作業を通して表現しなければなりません。そのため、感情と文面が一致しないケースも多々発生します。

2. 「テキストゆえの誤解」が生じるメカニズム

テキストコミュニケーションには、文章の性質上、独特の「冷たさ」や「硬さ」がつきまといます。

例えば、相談者が苦しい胸の内を長文で明かした際、カウンセラー側が丁寧に共感したつもりで、

「そうだったのですね。大変でしたね。いつでも話を聞きますよ。」

と返信したとします。

対面や電話であれば、温かい表情や優しい声のトーンが伴うため、この言葉はしっかりと相手の心に届きます。しかし、テキストだけになると、受容のニュアンスが削ぎ落とされ、相談者には「どこか定型文のようで冷たい」「機械的にあしらわれた」と感じられてしまうことがあるのです。

また、文章の長短、返信のタイミング、絵文字や記号の使用の有無によっても、受け手の解釈は大きく変化します。

  • 返信が遅い = 「面倒くさがられているのではないか」という不安

  • 文章が短すぎる = 「自分の話に興味がないのではないか」という拒絶感

  • 正論やすぐのアドバイス = 「自分の気持ちを否定された」という孤独感

このように、SNSカウンセリングの時代においては、「言葉そのものにどのような温度や彩りを乗せるか」という、極めて高度な言語表現力が求められるのです。

第2章:テキストで届ける「共感」と「寄り添い」の極意

言葉だけで相手の心に温もりを届けるには、どのように「共感」と「寄り添い」を再構築すればよいのでしょうか。ここでは、テキストならではの工夫とマインドについて解説します。

1. 単なる「同意」ではなく「共感(Empathy)」を送る

カウンセリングにおける「共感」とは、相手の意見に安易に「私もそう思います」と同意すること(Sympathy/Sympathize)ではありません。「相手の世界観の中に身を置き、相手が感じている感情を、あたかも自分のことのように理解しようと努めること」です。

テキスト上でこれを表現するためには、相手が使った「感情を表す言葉」を丁寧に拾い上げ、それを自分なりの温かい表現で撃ち返す(反射する)作業が必要になります。

× 悪い例(同意・主観の押し付け)

  • 相談者:「職場の先輩にいつも嫌味を言われて、もう限界なんです…」

  • カウンセラー:「それはひどい先輩ですね!私もそういう人嫌いです。気にしないのが一番ですよ!」

    (解説:相談者の感情を置いてきぼりにし、自分の価値観で裁判官のようになってしまっている)

○ 良い例(共感・感情の反射)

  • 相談者:「職場の先輩にいつも嫌味を言われて、もう限界なんです…」

  • カウンセラー:「毎日のように嫌味を言われ続けてこられたのですね。これまでどれほど胸を痛め、耐えてこられたことか…『もう限界』と感じられるほど、お心が追い詰められているのですね。」

    (解説:相手の「嫌味を言われている」「限界」という言葉を受け止め、その裏にある痛みや孤独に光を当てている)

2. テキストに「温度」を宿す具体的手法

テキストに感情や温もりを持たせるためには、いくつかの具体的なテクニックが存在します。

① クッション言語と丁寧な述語の使い方

「〜です」「〜ます」というプレーンな敬語だけでは、時に無機質な印象を与えます。適度にクッション言語を挟み込むことで、文章の角が取れ、柔らかさが生まれます。

  • 「恐れ入りますが」

  • 「差し支えなければ」

  • 「もしよろしければ」

  • 「無理にお話しにならなくても大丈夫ですよ」

また、語尾に少しだけ余韻を残す表現(「〜ですね…」「〜かもしれません」)を使うことで、対面での「間(ま)」や「頷き」を表現することができます。

② 相手の「オノマトペ(擬音語・擬態語)」を大切にする

人間は強い感情を抱いたとき、「モヤモヤする」「ズキズキ痛む」「心がギューッとなる」「ガクガク震える」といったオノマトペをよく使います。

相手が発したオノマトペをそのまま打ち返すことは、相手の肉体感覚・感情感覚に深く寄り添う強力なツールになります。

  • 相談者:「なんだか心がモヤモヤして、夜も眠れないんです」

  • カウンセラー:「夜も眠れないほど、胸の奥がモヤモヤと晴れない状態が続いているのですね。そのモヤモヤは、どのような感じなのでしょうか…」

③ 記号や改行を「呼吸」として使う

SNSコミュニケーションでは、文章の「見た目(ビジュアル)」も感情の伝わり方に大きく影響します。

文字が隙間なく敷き詰められた長文は、圧迫感を与え、読む側に緊張を強めます。一方、適度な改行や空行は、対面カウンセリングにおける「沈黙」や「深呼吸」の役割を果たします。

  • 感嘆符(!)や波線(〜)の使い方

    悲しみや苦しみに寄り添う場面で「!」を多用すると、テンションが高すぎて不躾に聞こえることがあります。逆に、相手が少し前向きになった場面や、ねぎらいを伝える場面では、適度な「!」や「〜」が温かさを演出します。

    状況に合わせて、記号の持つニュアンスを繊細に使い分けることが大切です。

第3章:傷ついた心に染み渡る「ねぎらいの言葉」の紡ぎ方

相談に訪れる方の多くは、自分を責め、自己肯定感を失い、「自分は頑張りが足りないのではないか」と苦しんでいます。そうした方々に対して、安易な励まし(「頑張って!」「明日は明日の風が吹くよ」など)は逆効果になります。

必要なのは、「励ますこと」ではなく「ねぎらうこと」です。

1. 「ねぎらい」と「励まし」の違い

項目 励まし(Encouragement) ねぎらい(Acknowledgment/Validation)
意識の方向 未来(これからどうするか) 過去〜現在(これまでどう生きてきたか)
相手への要求 行動や変化を求める(もっと〜しよう) 存在や努力をそのまま認める(そのままでいい)
メッセージ 「あなたならできる!」 「よくここまで頑張ってきましたね」
相手の受け止め 「まだ頑張らなきゃいけないのか…」(プレッシャー) 「自分の苦しみを分かってもらえた」(安らぎ)

心が疲弊しきっている時に未来の行動を促されると、人はさらに追い詰められます。まずは、「今日まで生き抜いてきたこと」「この苦しい状況の中で、なんとか踏みとどまっていること」そのものを全力で承認し、ねぎらうことが先決です。

2. 深いねぎらいを伝える3つのアプローチ

① 「プロセス」と「見えない努力」をねぎらう

結果(うまくいったかどうか)ではなく、そこに至るまでの葛藤や試行錯誤、表からは見えない耐え忍ぶ姿に焦点を当てます。

  • 事例:「会社に行こうとすると体調が悪くなり、結局休んでしまいました…自分はなんてダメなんだろうと思います」

  • ねぎらいの言葉:「会社に行かなければと、朝起きてからずっと葛藤されていたのですね。体調が優れない中でも、最後までなんとか行こうと努力されたそのお気持ち自体が、本当に素晴らしいことです。休まれたのは、心が『少し休ませて』と出してくれた大切なサインかもしれませんよ。まずは今日、葛藤し抜いたご自身を、どうか優しく休ませてあげてくださいね。」

② 「当たり前」を「奇跡」としてねぎらう

相談者が「こんなこと当たり前なんですけど…」と言うような日常生活の動作すらも、心が折れそうな状態のときには極めて高いハードルとなります。

  • 「朝、ベッドから起き上がれたこと」

  • 「辛い気持ちを抱えながらも、ご飯を一口食べたこと」

  • 「こうして諦めずに、誰かにSOS(メッセージ)を送ってくれたこと」

これら一つひとつを拾い上げ、「それは決して当たり前のことではありません。それだけのエネルギーを振り絞って行動されたのですね」と伝えることで、相談者は「自分は存在していてもいいんだ」という感覚(自己存在感)を取り戻していきます。

③ 「存在そのもの」をねぎらう(Beingへのアプローチ)

何かをしたから(Doing)、何かができるから(Having)価値があるのではなく、「あなたが今、そこに生きていてくれること」そのものに価値があると伝える、最上級のねぎらいです。

  • 「今日まで、本当に、本当によく生きていてくださいました」

  • 「一人でその重荷を背負いながら、今日という日を迎えてくださったことに、心から敬意を表します」

  • 「私にその辛い胸の内を打ち明けてくださって、本当にありがとうございます」

第4章:アクティブリスニング(積極的傾聴)をテキストに応用する

心理学の世界で長年大切にされてきたロジャーズの「来相談者中心療法」におけるアクティブリスニング(積極的傾聴)。これをSNSやチャットなどのテキストコミュニケーションにどのように移植すればよいのでしょうか。

アクティブリスニングの3大要素(受容・共感・一致)をベースに、テキスト版の技術へと昇華させてみましょう。

1. テキスト版「オウム返し(ペーシング)」の技術

傾聴の基本技法として知られる「オウム返し(バックトラッキング)」ですが、テキストでそのまま相手の文章をコピペして返すと、非常に不自然で機械的な印象を与えてしまいます。

テキストでのオウム返しは、「要約」と「感情の言語化」を組み合わせて再構成することがポイントです。

相談者のメッセージ:

「最近、夫が帰宅してもずっとスマホばかり見ていて、話しかけても『ふーん』としか言わないんです。ワンオペ育児で疲れているのに、私ばかりが虚しくなって…もう一緒にいる意味があるのかなって考えてしまいます。」

NGなオウム返し(そのままコピペ):

「夫がスマホばかり見ていて『ふーん』としか言わず、ワンオペ育児で虚しくなって、一緒にいる意味があるか考えてしまうのですね。」

(※ロボットのような返信になり、冷たさを感じる)

効果的なテキストペーシング:

「ご主人が会話に向き合ってくれず、ワンオペ育児の疲れも重なって、孤独感や虚しさが限界まで達しているのですね。『一緒にいる意味があるのだろうか』とそこまで深く悩まれるほど、お心が傷つき、悲鳴を上げているのだと感じます。」

(※相手の事実関係を整理しつつ、「孤独感」「心が悲鳴を上げている」といった相手の感情を言語化して返している)

2. 「沈黙」の解釈とテキストでの待つ姿勢

対面カウンセリングでの「沈黙」は、相談者が自分自身の内面と深く向き合っている貴重な時間です。しかし、SNSカウンセリングにおいて既読がついたまま、あるいは未読のまま「返信が途絶える」という沈黙は、カウンセラー側に強い焦りを生じさせます。

「何か気に障ることを言っただろうか?」

「追い詰めてしまっただろうか?」

ここで焦って「どうしましたか?」「返信待ってますね」と連投してしまうのは禁物です。テキストの世界での沈黙には、以下のような様々な背景があります。

  • 感情が溢れて涙が止まらず、文字が打てない

  • 自分の気持ちにぴったりくる言葉を探して推敲している

  • チャットのやり取り自体に疲れてしまい、スマホを置いた

  • 日常生活(育児や仕事)の割り込みが入った

テキストカウンセリングにおけるアクティブリスニングとは、「相手の返信のペース(速度)に完全に合わせること」です。相手が5分後に返してくるなら自分も5分かけて返す。相手がゆったりとしたペースなら、こちらもゆったりとした間を保つ。

そして、もし沈黙が続いた場合は、相手を催促するのではなく、「いつでもここにいますよ」という安心のアンカー(怒り)を置いておくメッセージを添えます。

  • 「言葉にするのが難しい時は、無理に返信しなくても大丈夫ですよ。ここには私しかいませんから、お気持ちが落ち着いた時や、ふと言葉が浮かんだ時に、いつでも続きを教えてくださいね。私はずっとここで待っています。」

この一言があるだけで、相談者は「返信しなければならない」というプレッシャーから解放され、安全な基地を感じることができるのです。

第5章:心をひらく「質問技法」〜問いかけがもたらす気づき〜

カウンセリングは、単に相手の話を聞いて慰めるだけの場ではありません。相談者が自分自身の力で立ち上がり、新たな視点や解決の糸口を見出していくための「自己探索の旅」でもあります。

その旅をナビゲートするのが「質問技法」です。テキスト上で効果的な質問を投げかけることで、相手の思考を整理し、抑圧されていた感情を優しく解き放つことができます。

1. 開かれた質問(オープン・クエスチョン)と閉ざされた質問(クローズド・クエスチョン)

質問には大きく分けて2つの種類があります。

① 閉ざされた質問(クローズド・クエスチョン)

「はい / いいえ」や、選択肢だけで答えられる質問です。

  • 「昨日は眠れましたか?」(はい/いいえ)

  • 「お仕事は辛いですか?」(はい/いいえ)

【特徴】 相手に思考の負担をかけずに事実確認ができるメリットがありますが、多用すると「取り調べ」のような印象を与え、会話が途切れてしまいます。相手の感情が極度に混乱している時や、疲弊しきっている初期段階でのみ、ピンポイントで使用するのが鉄則です。

② 開かれた質問(オープン・クエスチョン)

相手が自由に言葉を選んで答える質問です。5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を意識して構成します。

  • 「昨夜はどのような様子で過ごされましたか?」

  • 「『辛い』と感じられる時、お体や心にはどのような感覚がありますか?」

【特徴】 相手の自由な発想や深い感情の吐露を促します。ただし、エネルギーが切れている相談者に「どうして(Why)そう思うのですか?」と問うと、責められているように感じたり、答えが出ずに苦しんだりするため、「どのように(How)」や「どんな(What)」を使った柔らかいオープン・クエスチョンが推奨されます。

2. 深層心理に届く4つのプロの質問技法

テキストカウンセリングで特に威力を発揮する、4つの高度な質問技法をご紹介します。

① 拡大質問(感情や状況を具体化する)

曖昧な言葉(「最悪」「辛い」「どうでもいい」など)の裏にある、具体的なエピソードや感情のディテールを優しく引き出す問いかけです。

  • 相談者:「もう全部どうでもよくなっちゃいました」

  • カウンセラー:「『全部どうでもいい』と感じるほど、気力が尽きてしまわれたのですね…差し支えなければ、その『全部』の中には、今特にあなたのお心を重くさせていることが何か含まれているのでしょうか?」

② 例外探求の質問(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)

問題ばかりに目が向き、「自分の人生は絶望的だ」と思い込んでいる相談者に対して、「問題が起きていない時間」「少しだけマシだった瞬間」に光を当てる質問です。

  • カウンセラー:「ずっと不安に押しつぶされそうとのことですが、ここ最近の中で、ほんの数十秒でも、あるいは一瞬でも『あ、今は少しだけ気持ちが軽いかも』と感じられた場面はありましたか?」

  • 相談者:「…あ、そういえば昨日、好きな猫の動画を見ている時の数分間だけは、不安を忘れて笑っていたかもしれません。」

  • カウンセラー:「素晴らしい気づきですね。その数分間、あなたの心には少しだけ『休まる隙間』ができていたのですね。その時、ご自身の中でどんなことが起きていたと思いますか?」

(※「自分は24時間ずっとダメなわけではない」「自分の中にリラックスできる種がある」という例外に気づくことで、自己効力感が芽生えます)

③ スケーリング・クエスチョン(感情の数値化)

目に見えない感情の重さや変化を、1〜10などの数字で表してもらう技法です。言語化が得意でない方や、感覚的なタイプの方に特に有効です。

  • カウンセラー:「今の『苦しさ』を一番どん底の状態を『10』、完全に心が晴れている状態を『1』だとしたら、今の感覚はおいくつくらいでしょうか?」

  • 相談者:「『8』くらいです。」

  • カウンセラー:「『8』なのですね。本当に強い苦しさを抱えていらっしゃいますね…では、もしその数字が『7』に、ほんの1ポイントだけ下がるとしたら、どんな変化が起きていると思いますか?」

(※いきなり『1(解決)』を目指すのではなく、『8から7へ』という小さな変化に焦点を当てることで、現実的な一歩を踏み出しやすくなります)

④ ミラクル・クエスチョン(奇跡の質問)

制約や問題を取り払い、理想の未来を思い描いてもらうことで、相談者が本当に望んでいる「本当の願望(ニーズ)」を明確にする質問です。

  • カウンセラー:「少し不思議な質問をさせてくださいね。今夜あなたが眠りについたあと、奇跡が起きて、今抱えている悩みがすべて綺麗に解決したとします。朝起きた時、あなたはどんなことで『あ、奇跡が起きた!』と気づくでしょうか?真っ先に何が見えたり、どんな気持ちを感じたりすると思いますか?」

(※問題の渦中にいると『何に困っているか』しか見えなくなりますが、この質問によって『自分はどうなりたいのか』という本来の目的地を思い出すことができます)

第6章:心理カウンセリングサロンLuanaが大切にしていること

私たち心理カウンセリングサロンLuana(ルアナ)の店名である「Luana」は、ハワイ語で「満足する」「くつろぐ」「穏やかになる」「楽しむ」「みんなで楽しむ場所」といった意味を持っています。

時代が変わり、対面から画面越しのテキストコミュニケーションへと手段が変わったとしても、私たちが最も大切にしている本質は変わりません。それは、「一つの魂として、目の前の相談者の心にどこまでも温かく、誠実に寄り添うこと」です。

1. テキストの向こうにある「人間性」を信じる

画面に映る文字の連なりは、単なるデータではありません。そこには、指先を震わせながらスマホを操作している一人の人間がおり、その胸の中には、言葉になりきらない涙や、叫び出しそうな情熱、諦めたくない願いが渦巻いています。

だからこそ、Luanaでは一文字一文字の言葉の選定に、祈りのような想いを込めます。

  • どの語尾を使えば、この方の心が和らぐだろうか?

  • この改行の位置は、相手に圧迫感を与えないだろうか?

  • この質問は、相手を傷つけずに、新しい光を見せる導線になるだろうか?

機械的なマニュアルや、型にはまったカウンセリング理論だけでは、傷ついた人の深層心理を癒すことはできません。真の傾聴(アクティブリスニング)とは、技術を超えた「あなたの味方でありたい」という圧倒的な受容の姿勢から滲み出るものだからです。

2. 「対話の港」としての役割

海を渡る船が荒波に揉まれ、傷つき、疲れ果てた時に立ち寄る穏やかな港のように。

Luanaは、SNSという現代の大海原の中で、誰もが安心して錨(いかり)を下ろし、羽を休められる「心の港」であり続けたいと考えています。

  • 人には言えない秘密を抱えて孤立している時

  • 誰かに「大丈夫だよ」と優しく抱きしめてほしい時

  • 自分の人生の道標を見失い、暗闇の中で立ち尽くしている時

テキストの一言、チャットの数行から始まる対話が、あなたの暗闇に一筋の温かな光を差し込み、自分自身の力を取り戻していくきっかけになることを、私たちは心から願っています。

まとめ:言葉は「刃」にもなれば「薬」にもなる

SNSカウンセリングの時代における「言葉の使い方」について、深く考察してきました。

文字だけの世界において、言葉は時に相手の心を深く切り裂く「刃」にもなれば、傷ついた魂を優しく包み込み、癒やしていく「薬」にもなります。

今回ご紹介したポイントを、最後にもう一度振り返ってみましょう。

  1. 非言語情報がないことを前提に、テキストに「温度」を宿す

    (クッション言語、オノマトペの反射、改行や記号による呼吸の演出)

  2. 励ますのではなく、プロセスと存在そのものを「ねぎらう」

    (『今日まで生きていてくれたこと』『葛藤したこと』への絶対的承認)

  3. アクティブリスニングをテキストへ最適化する

    (コピペではない感情の打ち返し、相手のペースに合わせたペーシング)

  4. 問いかけ(質問技法)によって、自発的な気づきを促す

    (拡大質問、例外探求、スケーリング、ミラクル・クエスチョン)

これらの技術は、カウンセラーというプロフェッショナルな職種だけでなく、私たちが日常で交わすLINEのやり取りや、職場のチャットツール、家族とのメッセージ交換においても、豊かな人間関係を築くための強力な架け橋となります。

あなたが今日発するその一言が、誰かの心を救い、温かい灯火(ともしび)となりますように。

心のバリアをそっと降ろし、自分らしく生きるための時間を、ぜひLuanaで一緒に過ごしてみませんか。私たちはいつでも、あなたからのメッセージを、温かな準備を整えて待っています。

心理カウンセリングサロンLuanaでは、初回相談 60分 3,300円 でカウンセリング体験ができます

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プロフェッショナル心理カウンセラー
金崎健二

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