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PlayFACTOスクール大阪校ブログ

なぜ、今「幼児期」に思春期の話を伝えるのか

「うちの子、最近『自分で!』が強くて、何をするにも時間がかかってイライラしちゃう……」 「お友達の輪にうまく入れない我が子を見て、つい手を出しすぎてしまうけれど、これでいいのかな?」

毎日の子育て、本当にお疲れ様です。目の前の小さな我が子と向き合っていると、日々の「ごはんを食べさせる」「お着替えをさせる」「おもちゃの取り合いをなだめる」といった慌ただしさだけで、あっという間に一日が終わってしまいますよね。

でも、ふとした瞬間に、こんな不安が頭をよぎることはありませんか? 「この子は将来、どんな風に育っていくんだろう」 「いつかやってくる『思春期』や『反抗期』、うちの子は大丈夫かしら……」

実は、子どもたちの「自立する力」を育むPlayFACTO(プレイファクト)スクールには、小学生や中学生のお兄ちゃん・お姉ちゃんを持つ保護者様からも、たくさんの相談が寄せられます。 その中で多くのお母様が口にされるのが、「思春期になって、急に子どもが心を閉ざしてしまった」「自分に自信が持てないようで、新しいことに挑戦しようとしない」というお悩みです。

思春期は、子どもから大人へと脱皮する、人生の中でも特に大きな嵐の季節です。 しかし、その嵐を乗り越えるための「心の根っこ(土台)」は、実は今、目の前にいる「幼児期」の関わりの中で作られていると言ったら、驚かれるでしょうか。

心理学の巨匠であるエリク・H・エリクソンは、人間の生涯にわたる心の発達を研究し、「人はそれぞれの時期に、乗り越えるべき心の課題(心理社会的危機)がある」と提唱しました。 そして、幼児期にどのような心の土台を築けたかが、思春期に自分らしさを見つけ、困難に立ち向かう力(自己アイデンティティ)に直結していると考えたのです。

この記事では、エリクソンの発達心理学をベースにしながら、難解な専門用語をできるだけ噛み砕き、「今、幼児期にどんな関わりをすれば、10年後の思春期を笑顔で、たくましく乗り越えられるのか」を、お母様の心に寄り添いながらたっぷりとお伝えしていきます。

じっくりとお茶を飲みながら、我が子の未来に素敵な「心の貯金」を残すヒントとして、最後まで読んでいただければ幸いです。

1. エリクソンの発達心理学とは?「心の危機」は成長のチャンス

心理学、と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんね。でも、エリクソンの理論は、私たちの日々の子育ての「答え合わせ」のようで、とても人間味に溢れたものです。

エリクソンは、人間の一生を8つのステージに分けました。それぞれのステージには「心理社会的危機(心の課題)」と呼ばれる、乗り越えるべきハードルがあります。

「危機」と聞くと怖いイメージがありますが、これは「ピンチ」という意味ではなく、「心が次のステップへ大きく成長するためのチャンス(分岐点)」という意味です。

「プラスの感情」と「マイナスの感情」のバランス

各ステージでは、相反する2つの感情が心の中でぶつかり合います。 例えば、赤ちゃんの世界であれば「世界は安全で、お母さんは信じられる!(信頼感)」という気持ちと、「誰も助けてくれないかもしれない……(不信感)」という気持ちのせめぎ合いです。

子育てにおいて大切なのは、「100%プラスの感情だけにする」ことではありません。 生きていれば、思い通りにならないことや、悲しいことも当然あります。大切なのは、「マイナスの感情(葛藤や不安)も経験しながら、最終的にプラスの感情が上回ることで、その時期特有の『心の強さ(徳)』を獲得すること」です。

幼児期にこの「心の強さ」をしっかりと手に入れた子どもは、10年後、体も心も急激に変化する思春期を迎えたときに、自分を見失わずに踏みとどまることができるのです。

それでは具体的に、幼児期に訪れる「2つの重要なステージ」と、それが「思春期」にどうつながっていくのかを、詳しく見ていきましょう。

2. 第2ステージ(1歳半〜3歳頃):【自律性 vs 恥・疑惑】

イヤイヤ期の真っ只中、あるいはその名残がある1歳半から3歳頃。この時期の心のテーマは「自分の足で立ち、自分の意志でコントロールする力を育てること」です。

  • プラスのゴール: 自律性(じりつせい=自分でできる、自分をコントロールできるという感覚)

  • マイナスの落とし穴: 恥・疑惑(はじ・ぎわく=自分はダメな子なんだ、できないんじゃないかという不安)

我が子に芽生える「自分だけの宇宙」

この時期になると、子どもはハイハイから歩行へと進み、自分の意志で行きたい場所へ行けるようになります。手の指先も器用になり、スプーンを持ちたがったり、靴を自分で履きたがったりしますよね。

これが、すべてのママを悩ませる「自分でやる!」「イヤ!」の始まりです。 心理学的に見ると、これはお母さんという「安心できる基地」から一歩踏み出し、「お母さんと自分は違う人間なんだ」「自分の力でこの世界を動かしてみたいんだ」という、素晴らしい自立の産声なのです。

この時期に育つ「自律性」とは?

お母さんが温かく見守り、時間がかかっても子どもが「自分で靴を履けた!」「ボタンを留められた!」という成功体験を積み重ねると、子どもの心には「自律性」が育ちます。 「自分の体や行動は、自分の力でコントロールできるんだ」という自信です。

一方で、先を急ぐあまりお母さんがすべて先回りしてやってしまったり、「どうしてできないの!」「あぶないからダメ!」と過剰に叱り続けたりすると、子どもは次のステップでつまずいてしまいます。

「自分でやろうとすることは、悪いことなのかな……(恥)」 「僕のやることは、いつも失敗ばかりだ(自分への疑惑・疑い)」

このような「恥・疑惑」の感情が強くなってしまうと、子どもは自分の意志を出すことを恐れるようになってしまいます。

10年後(思春期)への影響:NOと言える強さ、自分をコントロールする力

では、この1歳半〜3歳頃の「自律性」が、思春期にどう響いてくるのでしょうか。

思春期になると、子どもたちの世界は家族から「同級生(ピア・グループ)」へと一気にシフトします。友達の意見が絶対になり、時には「みんながやってるから」「やらないと仲間外れにされるから」という強い同調圧力を受けるようになります。

このとき、幼児期に「自律性」をしっかり育ててもらった子どもは、「人は人、自分は自分」「それはボクはやりたくない」と、周りに流されずに「NO」と言う強さを持つことができます。自分をコントロールする力が根底にあるからです。

逆に、「恥・疑惑」の比重が大きいまま大きくなると、思春期に「自分に自信がないから、とにかく友達の顔色を伺わなきゃ」「嫌われないように、悪いことだと分かっていても断れない」という状態になりやすくなります。また、自分で自分をコントロールできない不安から、過度な反抗や、逆に過度な引きこもりという形で嵐が噴出することもあるのです。

3. 第3ステージ(3歳〜6歳頃):【積極性 vs 罪悪感】

幼稚園や保育園に入園し、集団生活が始まる3歳から6歳頃。この時期は、PlayFACTOスクールでも多くの幼児クラスのお子様が通われる、まさに「黄金の成長期」です。 この時期の心のテーマは、「目的を持って、自らワクワクしながら世界にアプローチすること」です。

  • プラスのゴール: 積極性(せっきょくせい/主導性=やりたい!やってみよう!と行動する力)

  • マイナスの落とし穴: 罪悪感(ざいあくかん=こんなことをしたら怒られる、自分は迷惑な存在なんだという思い込み)

好奇心の爆発と、お母さんを困らせる「いたずら」

この時期の子どもたちは、とにかくエネルギーの塊です。「なんで?どうして?」という質問攻め(なぜなぜ期)が始まったり、泥遊びに夢中になって服をドロドロにしたり、家の中のものを分解しようとしたり……。

お母さんからすると「もう、勘弁して!」と言いたくなるような行動ばかりかもしれませんが、これこそが「積極性(イニシアチブ)」の現れです。 子どもは頭の中で「こうしたらどうなるんだろう?」「これを作ってみたい!」という目的を持ち、それを現実の世界で試そうとしているのです。

「積極性」が育つとき、「罪悪感」が生まれるとき

子どもが何か新しいことに挑戦したとき、たとえそれが失敗に終わっても(例:牛乳を自分で注ごうとしてこぼした、おもちゃを直そうとして壊した)、お母さんがその「やろうとした気持ち(意図)」を認めてあげると、子どもの積極性はぐんぐん伸びます。 「失敗したけれど、挑戦することは素敵なことなんだ!」と学ぶからです。

しかし、結果だけを見て「何やってるの!余計なことしないで!」「静かにしていなさい!」と頭ごなしに否定され続けると、子どもの心には「罪悪感」が植え付けられてしまいます。

「僕の好奇心は、お母さんを困らせる悪いものなんだ」 「自分から何かをしたいと思うこと自体が、いけないことなんだ」

こうして、子どもはだんだんと「指示待ち人間」になり、自分の内側から湧き出るワクワクに蓋をするようになってしまいます。

10年後(思春期)への影響:「自分は何者か」を模索するエネルギーの源

思春期の最大のテーマは、「アイデンティティ(自己同一性)の確立」、つまり「自分は一体何者で、将来何をしていきたいのか」を見つけることです。

この「自分探し」には、ものすごいエネルギーが必要です。様々な部活に挑戦してみたり、新しい趣味に没頭してみたり、時には将来の夢について深く悩んだり。 このとき、心の底に「積極性」というガソリンがある子は、「傷つくかもしれないけれど、まずはやってみよう」「自分を試してみたい」と、前を向いて自分の人生を切り拓く行動が取れます。

一方で、幼児期に「罪悪感」を多く抱えてしまった子は、思春期になっても「どうせ僕なんて何をやってもダメだ」「目立つことをしたら叩かれる」「失敗するのが怖いから、最初から何もしない」と、心を閉ざしてしまいがちになります。 自分から動くエネルギーが枯渇しているため、思春期のアイデンティティの模索がうまくいかず、「自分が見つからない」という深い迷路(アイデンティティの拡散)に迷い込みやすくなってしまうのです。

4. 大阪の日常で直面する、現代の幼児期を取り巻く「子育てのリアル」

さて、ここまでエリクソンの理論をお話ししてきましたが、「理屈は分かっても、実際の生活の中で実践するのは本当に難しい!」というのが、お母様方の本音ではないでしょうか。

特に、私たちが暮らすここ大阪の都市部や北摂エリアは、教育熱心な保護者様が多く、子育て環境としても非常に恵まれている反面、独特のプレッシャーもあります。

  • 時間に追われる毎日: 「習い事の送り迎え、保育園の準備、明日の段取り……。夕方の大阪の地下鉄や渋滞する道路の中で、子どもの『自分でやる!』を待つ余裕なんて、正直1分もありません!」

  • 周囲の目が気になる: 「公園やスーパー、地域のコミュニティの中で、我が子がワガママを言ったり泣き叫んだりしていると、『しつけができていない親』と思われている気がして、つい声を荒げてしまう……」

  • SNSによる「完璧な育児」との比較: スマホを開けば、「#丁寧な暮らし」や「#3歳からの知育」といったキラキラした投稿が溢れています。「あの子はもうあんなことができるのに、うちは……」と、焦る気持ちから、子どもに過度な期待や指示を出してしまいがちになります。

お母さん、自分を責めないでください

まず、声を大にしてお伝えしたいのは、「毎日笑顔で、完璧に子どもの『自律性』や『積極性』を受け止めることができるお母さんなんて、この世に一人もいない」ということです。

イライラして怒鳴ってしまう日があってもいい。先回りして服を着せてしまう日があってもいい。お惣菜に頼って、子どもをテレビの前に座らせてしまう時間があってもいいんです。

大切なのは、「完璧な親になること」ではなく、「心の仕組みを知っていて、少し心の余裕があるときに、関わり方を意識してみる」ということ。 5回に1回、いや10回に1回でも、子どもの「やりたい!」に付き合えれば、それは十分に素晴らしい子育てです。

5. 【実践編】明日からできる!思春期を見据えた「幼児期への関わり方」5つの処方箋

それでは、日々の忙しい生活の中で、子どもの「心の根っこ」を育てるために、私たちは具体的にどんな関わり方をすればよいのでしょうか。今日から、そして明日から実践できる、5つの具体的なアプローチをご提案します。

① 「結果」ではなく「プロセス(意図)」を1秒で褒める

子どもが何かをやろうとして失敗したとき、最初の第一声を変えてみるだけで、子どもの心は「罪悪感」から「積極性」へと守られます。

  • NGな例:(牛乳をこぼした時)「あーあ、またこぼして!だからママがやるって言ったでしょ!」

  • OKな例:自分で注ごうとしたんだね、その気持ち、ママ嬉しいな! よし、次は一緒に拭こう!」

ポイントは、「失敗という結果」に注目する前に、「自分でやろうとした素敵な気持ち」を言葉にしてあげることです。お母さんにその気持ちを受け止めてもらえた子どもは、「挑戦することは良いことなんだ」と安心して、次の挑戦への意欲(積極性)を失いません。

② 「2択」で選ばせて、小さな決定権を手渡す(自律性の育成)

「自律性(自分で決める力)」を育てるために、何でも子どもの自由にさせる必要はありません。それだとお母さんの負担が大きすぎますよね。 おすすめなのは、お母さんが用意した枠組みの中で「子どもに最後の決定権をあげる」方法です。

  • 「早くお着替えしなさい!」ではなく…… 👉 「赤い服と青い服、どっちを自分で着る?」

  • 「お片付けしなさい!」ではなく…… 👉 「ミニカーから片付ける?それともブロックからにする?」

どちらを選んでも、最終的にお母さんの目的地(着替える・片付ける)にたどり着きますが、子どもにとっては「自分で選んで、自分で決めた!」という満足感が残ります。これが、思春期の「周りに流されない自分軸」の種になります。

③ 「安全な失敗」をあえて見守る、お母さんの「待つ勇気」

子どもの怪我や、取り返しのつかない大きな失敗(例:道路に飛び出すなど)は、全力で止めなければなりません。しかし、日常の「小さな失敗」は、子どもにとって最高の教科書です。

  • コップの水がギリギリまで入っていて、こぼしそう。

  • 靴を左右逆に履いていて、歩きにくそう。

  • パズルのピースがハマらなくて、イライラしている。

つい手が伸びそうになりますが、ぐっとこらえて「30秒だけ」待ってみてください。 自分でこぼして「あ、これくらい傾けるとこぼれるんだ」と知る。歩きにくくて「あ、逆だったんだ」と自分で気づいて直す。 この「失敗から自分でリカバリーした経験」こそが、「僕には問題を解決する力があるんだ!」という、思春期の挫折に負けない強い自尊心を生み出します。

④ 「なんで?」の質問攻めには、一緒に面白がる(知的積極性)

3歳〜5歳頃の「これ、なんで?」「どうして空は青いの?」という質問攻めは、脳の爆発的な成長のサインです。毎回正しい答えをネットで検索して教える必要はありません。

  • 「なんでだと思う?ママも不思議だなあ、面白いね!」

  • 「神様が青い絵の具を塗ったのかもね!」

お母さんが子どもの「知りたい!」というエネルギーを「面白いね」「不思議だね」と一緒に面白がってあげること。 これだけで、子どもの知的好奇心(積極性)は肯定され、学ぶことが大好きな子に育ちます。この姿勢が、後に小学生・中学生になったときの「自ら机に向かう力」へと繋がっていきます。

⑤ 1日15分、スマホを置いて「あなただけの時間」を作る

どれだけ忙しくても、1日の中に「15分だけ」、完全にスマホをリビングの隅に置き、目の前のお子様と1対1で向き合う時間(スペシャルタイム)を作ってみてください。

その15分間は、お母さんが指示を出す(「こうしなさい」「次はこれね」)のを一切やめて、子どもの遊びの「フォロワー(追随者)」になります。 子どもがブロックを積んだら「あ、高く積んだね」、子どもがミニカーを走らせたら「ブブーって走ったね」と、子どもの世界に100%没入します。

「お母さんは、自分の世界をこんなに丸ごと受け入れてくれる」 この圧倒的な安心感(愛着の絆)こそが、すべての発達ステージの土台となり、思春期の荒波の中でどれだけ離れても、必ず戻ってこられる「心のホームグラウンド」になるのです。

6. PlayFACTO(プレイファクト)スクールが幼児期の実践の場として選ばれる理由

ここまでお読みいただき、「家の中でこれらをすべて実践するのは、やっぱり環境的にも時間的にも限界がある……」と感じられたお母様も多いかもしれません。

家という空間は、どうしても生活の場。ご飯を作らなきゃいけない、洗濯物を畳まなきゃいけないという現実がある中で、子どもの「やりたい!」をずっと見守るのは、聖人君子でもない限り不可能です。

だからこそ、私たちは「お母さん一人で抱え込まず、子どもの『自律性』と『積極性』を100%受け止めるプロの環境(サードプレイス=第3の居場所)」を上手に頼ってほしいと考えています。

私たちPlayFACTOスクール大阪校が、ただの「お勉強の塾」ではなく、子どもの「生きる力」を育む場所として多くの保護者様に支持されている理由は、まさにこのエリクソンの発達課題をカリキュラムと指導法の中に完全に組み込んでいるからです。

独自の「教えない指導法」が、自律性を育む

PlayFACTOスクールの幼児クラス(3歳〜6歳)では、カラフルで魅力的な木製教具(ファクト)を使いながら、遊びの延長で算数的な思考力を育みます。

ここで私たちが最も大切にしているのは、「先生は答えを教えない」ということです。 子どもが問題に直面したとき、先生は「こうするんだよ」とは言いません。「どうしたらこの箱にぴったり入るかな?」「いろんな方法を試してみよう!」と、子どもが自ら考え、手を動かす環境を作ります。

子どもが自分で「あ!分かった!」と気づいたときの目の輝き。これこそが、まさに「積極性(主導性)」が育まれている瞬間です。

「安全に、楽しく失敗できる」特別な空間

家庭や幼稚園の集団生活の中では、「失敗したら周りに迷惑がかかる」「片付けが大変」という状況になりがちですが、PlayFACTOスクールは「いくらでも失敗していい場所」です。

ブロックが崩れても、問題が解けなくても、それを否定する人は誰もいません。 「あ、崩れちゃったね!じゃあ、次は土台を強くしてみようか!」と、すべての失敗が「次の成功のための楽しいデータ」に変わります。 ここで「失敗を恐れずに挑戦する楽しさ」を骨の髄まで経験した子どもたちは、小学校、中学校、そして思春期へと進む中で、新しい環境や困難に直面しても、「なんとかなる!」「やってみよう!」と思える、折れない心の持ち主(レジリエンス=回復力)へと育っていくのです。

7. まとめ:今、お母さんが手渡せる「10年後の我が子へのラブレター」

子どもが思春期を迎え、自分の殻に閉じこもったり、激しい反抗期を迎えたとき、多くの親は「今、どうにかしよう」と焦り、力ずくで子どもをコントロールしようとして、関係をさらに悪化させてしまいがちです。

しかし、その時に子どもを本当に支えるのは、親の今現在の説教ではありません。 子どもの心の奥底、潜在意識の底に眠っている、「幼児期にお母さんに丸ごと愛され、自分の意志を認められ、たくさんワクワクして挑戦させてもらった」という、温かい記憶の貯金です。

1歳半〜3歳頃に育まれる、「自分でできる!」という自律性。 3歳〜6歳頃に育まれる、「やってみたい!」という積極性。

これらの心の根っこは、目には見えません。すぐにテストの点数として現れるものでもありません。でも、これらがあるからこそ、子どもたちは10年後、自分の足で立ち、「これが僕だ」「これが私の生きたい道だ」と、胸を張って思春期の出口を見つけ、大人の世界へと歩き出すことができるのです。

今、目の前で靴が履けなくて泣いている我が子。 「なんで?」と服を引っ張ってくる我が子。 その愛おしい、時にはちょっぴり憎たらしい(笑)姿は、今しか見られない宝物です。

毎日頑張っているお母様。どうか、完璧を目指さないでください。 あなたが我が子を愛し、その小さな成長を愛おしいと思っているその気持ちだけで、子どもの「心の土台」は、もう十分に作られ始めています。

日々の忙しい子育ての中で、もし少し疲れてしまったり、子どもの「心の育て方」に迷ったりしたときは、いつでもPlayFACTOスクール大阪校のドアを叩いてくださいね。 私たちは、お母様の伴走者として、お子様の輝かしい未来を一緒に応援しています。

今手渡している関わりは、10年後の我が子へ届く、世界で一番温かいラブレターです。今日も一歩一歩、肩の力を抜いて、お子様との今を一緒に楽しんでいきましょう。

プロフェッショナル心理カウンセラー
金崎健二

カウンセリング療法
セラピー
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