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ブログ 【AIと人の違い】

AIと人の違いがはっきりする場所
心理カウンセリングが今も必要な理由

AIが急速に広まり、私たちの生活の中に当たり前のように入り込んできました。分からないことはすぐに調べられ、悩みを書き込めばそれなりに整った答えが返ってきます。便利で、早くて、合理的です。そんな時代だからこそ、心理カウンセリングという人の仕事に対して、こんな疑問を持つ人も増えています。AIで十分なのではないか。人に相談する意味はあるのか。わざわざ時間とお金をかけてカウンセリングを受ける必要があるのか。

Luanaには、そうした問いを抱えながら来られる方も少なくありません。そして実際に話を重ねていく中で、多くの方が口にされるのは、思っていた悩みと違っていた、という言葉です。ここに、AIと人の違いがはっきりと表れています。

悩んでいる人が本当に困っていること

心がしんどくなっているとき、人は問題を整理できていません。仕事がつらい、人間関係が苦しい、生きるのがしんどい。そうした言葉は出てきても、なぜそこまで苦しくなっているのかは、自分でも分からないことがほとんどです。対処法を探しても楽にならない。正しいことを言われるほど、責められているように感じる。そんな状態に陥っている人は少なくありません。

これは、情報が足りないから起こっているのではありません。考え方を変えれば解決する、という段階をすでに通り過ぎているのです。自分の気持ちが置き去りになり、何を感じているのか分からなくなっている。そのこと自体が、苦しさの正体になっています。

AIが得意なことと、苦手なこと

AIはとても優秀です。心理学の知識、一般的な傾向、過去の事例をもとに、状況を整理し、分かりやすい言葉で説明してくれます。感情が高ぶっているときに、少し距離を取る視点を与えてくれることもあります。客観的に自分を見るきっかけとして、役立つ場面もあるでしょう。

しかし、AIは体験を生きていません。不安で眠れなかった夜も、誰にも頼れずに踏ん張り続けた時間も、分かってもらえなかった悔しさも知りません。入力された言葉を処理することはできますが、その言葉に至るまでの葛藤や矛盾した感情を、同時に抱えて生きることはできないのです。

人がしんどくなっているとき、話は整いません。同じ話を何度も繰り返したり、途中で黙り込んだり、関係のない話題に逸れたりします。AIにとってはノイズかもしれませんが、カウンセリングでは、その揺れこそが心の状態を表しています。

人のカウンセラーが向き合っているもの

心理カウンセラーの役割は、問題を早く解決することではありません。その人が今、どんな状態でここにいるのかを、同じ時間を過ごしながら感じ取り続けることです。言葉の内容だけでなく、声の強さ、間の取り方、話題を避けた瞬間に表れる感情にも意識を向けます。

人は、安心できる関係の中でしか本音に触れることができません。このまま話しても大丈夫だろうか。否定されないだろうか。迷惑に思われないだろうか。そうした不安がある限り、心は無意識に守りに入ります。カウンセリングの中で、評価されず、急かされずに話せる体験を重ねることで、少しずつ緊張がほどけていきます。

これは技術だけでは成り立ちません。同じ人間として生きてきた背景があるからこそ、分からなさを分からないまま受け取り、その場にとどまり続けることができます。

共感とは、答えを出すことではない

共感という言葉は簡単に使われますが、カウンセリングにおける共感は、相手の気持ちを言い当てることではありません。こう感じているはずだと決めつけることでもありません。その人がそう感じてきた時間があったことを、そのまま認める姿勢です。

AIは最適な言葉を選ぶことができます。しかし、共感は言葉の選択ではなく、関係性の中で生まれます。話を聞きながら、自分の内側にも揺れが起こり、その揺れを大切にしながら一緒に考えていく。そのプロセスそのものが、心にとっての回復体験になります。

カウンセリングでは、すぐに答えが出ないことも多くあります。むしろ、答えが出ない時間をどう過ごすかが、その人の人生にとって大切な意味を持つこともあります。効率を重視するAIの考え方と、人の心の回復は、同じ方向を向いていないことが多いのです。

Luanaが大切にしている、人だからこそできる関わり

Luanaでは、問題解決よりも関係性を大切にしています。悩みが整理されていなくても構いません。何に困っているのか分からなくても大丈夫です。その状態のまま来ていただき、そこから一緒に感じ、考えていくことを大切にしています。

人は話すことで、自分の気持ちに気づいていきます。言葉にすることで初めて、こんなに無理をしていたのか、こんな思いを抱えていたのかと分かることがあります。これは、一方的に与えられる答えでは起こりません。人と人が向き合い、同じ時間を過ごす中で生まれる変化です。

AIがどれほど進化しても、人の心はデータにはなりません。心は関係の中で揺れ、迷い、少しずつ落ち着いていきます。だからこそ、心理カウンセリングはこれからの時代においても必要とされ続けます。

もし今、立ち止まっているなら

うまく話せなくても大丈夫です。途中で言葉が止まっても、考えがまとまっていなくても問題ありません。人が人として向き合う場で、あなたのペースを尊重しながら進んでいくことができます。

Luanaは、答えを押しつける場所ではありません。あなたがあなた自身に戻っていくための時間を、一緒に支える場所です。AIには代わることのできない、人の関わりを、これからも大切にしていきます。

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