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ブログ 【セルフカウンセリングとは】 

セルフカウンセリングとは

――自分の心に、そっと寄り添うということ――

私たちは日々、多くの感情を抱えながら生きています。
うれしい、楽しい、安心する。
その一方で、悲しい、つらい、不安、モヤモヤ、言葉にならない違和感。

忙しい毎日の中で、そうした心の声に耳を傾ける時間を、どれくらい持てているでしょうか。
多くの人は「気づかないふり」をしながら、なんとか日常をやり過ごしています。

セルフカウンセリングとは、
「自分自身が、自分の心の話を聴いてあげること」
特別な技術や資格がなくても、今日から始められる、心との対話の方法です。

このブログでは、Luanaの視点から、
セルフカウンセリングとは何か、
なぜ今必要とされているのか、
そして、どのように行えばよいのかを、丁寧にお伝えしていきます。


心は、置き去りにされやすい

現代社会では、「頑張ること」「我慢すること」「空気を読むこと」が当たり前のように求められます。
仕事、家庭、人間関係、SNS。
常に外側の世界に意識を向けているうちに、自分の内側の声は、どんどん小さくなっていきます。

「これくらい、みんな我慢している」
「私が弱いだけかもしれない」
「考えすぎだよね」

そんな言葉で、自分の感情を打ち消していませんか。

心は、無視され続けると、やがて別の形でサインを出します。
理由のわからない不安、イライラ、落ち込み、体調不良、やる気の低下。

セルフカウンセリングは、そうしたサインが大きくなる前に、
**「今、私は何を感じているのだろう」**と立ち止まるための時間です。


セルフカウンセリングは「自分を分析すること」ではない

セルフカウンセリングという言葉を聞くと、
「自分を客観的に分析すること」
「問題点を見つけて改善すること」
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。

けれど、Luanaが大切にしているセルフカウンセリングは、
正解を出すことでも、反省することでもありません。

むしろ、
「そう感じていたんだね」
「それは、つらかったよね」
と、自分の気持ちをそのまま受け取ること。

カウンセリングの本質は、アドバイスではなく、理解と受容です。
それは、セルフカウンセリングでも同じです。


「感じること」を許可する

多くの人は、自分の感情に対してとても厳しい目を向けています。

怒ってはいけない
悲しんではいけない
弱音を吐いてはいけない

でも、感情は「良い・悪い」で判断されるものではありません。
ただ、そこにあるものです。

セルフカウンセリングでは、
まず「今、どんな感情があるのか」を探します。

言葉にならなくてもかまいません。
重たい感じ、ザワザワする感じ、胸が苦しい感じ。
身体感覚として感じ取ることも、大切な入り口です。

感情を感じることは、弱さではありません。
むしろ、心とつながるための、とても自然な行為なのです。


セルフカウンセリングの基本的な流れ

Luanaでは、セルフカウンセリングを次のようなイメージでお伝えしています。

まず、静かな時間と場所をつくります。
深呼吸をして、少しだけペースを落とします。

そして、自分に問いかけます。
「今、私はどんな気持ちだろう」
「何が一番、引っかかっているのだろう」

答えを無理に出そうとしなくて大丈夫です。
浮かんできた言葉やイメージを、否定せずに眺めます。

次に、こう問いかけてみてください。
「その気持ちは、何を伝えようとしているのだろう」

感情の奥には、必ずニーズがあります。
理解してほしかった
安心したかった
大切にされたかった

セルフカウンセリングは、
そのニーズに気づいてあげるプロセスでもあります。


書くことで心を整理する

セルフカウンセリングの方法として、
「書くこと」はとても有効です。

頭の中だけで考えていると、感情は堂々巡りになりがちです。
紙に書き出すことで、心の中が可視化されます。

文章がまとまらなくても大丈夫です。
きれいな言葉でなくてもかまいません。

思ったことを、そのまま書く。
それだけで、心は少し軽くなります。

書くセルフカウンセリングは、
誰にも見せる必要のない、安全な対話の場です。


セルフカウンセリングの限界も知っておく

セルフカウンセリングは、とても大切なセルフケアのひとつです。
しかし、すべてを一人で抱える必要はありません。

感情があまりにも強すぎるとき、
過去のトラウマが強く反応しているとき、
何度も同じ苦しさを繰り返しているとき。

そうした場合は、
誰かと一緒に心を見つめることが必要になることもあります。

プロのカウンセリングは、
一人ではたどり着けない気づきを、
安全に、丁寧に扱うための場所です。

セルフカウンセリングと、専門的なカウンセリングは、
対立するものではなく、補い合うものだとLuanaは考えています。


Luanaが伝えたいこと

Luanaは、
「心が弱った人が来る場所」ではありません。

日々を生きる中で、
少し立ち止まりたくなったとき、
自分の心を大切にしたくなったとき、
安心して戻ってこられる場所でありたいと思っています。

セルフカウンセリングは、
その第一歩です。

自分を変えるためではなく、
自分を理解するために。

今日のあなたが感じていることは、
どんなことでしょうか。

その声に、そっと耳を傾けてあげることから、
心の回復は始まります。


おわりに

セルフカウンセリングとは、
自分自身との関係を、やさしく結び直すことです。

忙しさの中で置き去りにしてきた心に、
「ちゃんと、ここにいるよ」と伝えてあげること。

それは、特別なことではなく、
生きていく上で、とても自然で、必要な営みです。

Luanaは、
あなたが自分の心とつながる時間を、
これからも大切に応援していきます。

あなたの心が、
少しでも安心できる場所でありますように。

プロフェッショナル心理カウンセラー
金崎健二

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