企業カウンセラーとは ― 心が働く職場づくりを支える専門家
心理カウンセリングサロンLuana公式ブログ
はじめに:心が疲れた社会の中で
現代社会では、仕事のスピード、責任、プレッシャーが年々増しています。
「成果」「効率」「数字」という言葉に追われ、
気づけば「心が置き去りになっていた」――そんな方が少なくありません。
厚生労働省の調査でも、職場のメンタルヘルス不調者は年々増加傾向にあります。
仕事に行きたくない、眠れない、集中できない、職場の人間関係がつらい…。
そうした悩みは決して「特別な人」だけのものではなく、誰にでも起こりうることです。
そんな中で、近年注目を集めているのが 「企業カウンセラー」 という存在です。
企業カウンセラーは、社員一人ひとりの心の健康を支え、職場全体のコミュニケーションや人間関係を整える専門家です。
Luanaでは、「働く人が“心から働ける場所”をつくる」ことを使命に、
企業カウンセリングの実践を続けています。
企業カウンセラーとは何をする人?
企業カウンセラーとは、会社や組織に属する人たちの心のケアを専門に行うカウンセラーです。
一般的なカウンセリングが「個人の悩みを扱う」のに対し、
企業カウンセリングは「働く環境」「人間関係」「組織風土」など、仕事に関係するストレスや心理的課題にも目を向けます。
主な役割は次のようなものです。
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従業員の個別相談(メンタルケア)
仕事や人間関係、ストレス、モチベーションなどに関する悩みを聴き、心の整理をサポートします。 -
管理職や人事への助言・サポート
部下への対応や職場トラブルの背景を心理的視点からアドバイスします。 -
職場環境の改善提案
組織のコミュニケーションやチームの空気を客観的に分析し、改善策を提示します。 -
研修・ワークショップの実施
ストレスマネジメント研修、傾聴トレーニング、アンガーマネジメントなどを通じて、
“話せる職場”を育てます。
Luanaでは、「心の相談窓口」としての役割だけでなく、
企業の文化や人の関係性そのものを整えていくことを重視しています。
なぜ企業にカウンセラーが必要なのか
かつて、企業といえば「結果を出す場所」でした。
しかし、今の時代は違います。
“人が育つ場所”でなければ、成果も続かない。
社員のメンタルが不安定なままでは、
どんなにスキルや戦略があっても、組織はうまく機能しません。
実際に、企業カウンセラーが関わることで次のような効果が得られます。
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離職率の低下
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職場の人間関係の改善
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コミュニケーションの円滑化
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ストレスチェック後のフォローアップ
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管理職のメンタル対応力の向上
つまり、企業カウンセリングは「人を守る」だけでなく、
「組織を強くする」ための投資でもあるのです。
Luanaが考える「企業カウンセリング」とは
心理カウンセリングサロンLuanaが目指すのは、
“社員が安心して自分を出せる職場”をつくること。
Luanaという言葉には、ハワイ語で「くつろぐ」「リラックスする」「心地よく過ごす」という意味があります。
私たちはその言葉の通り、心が深呼吸できる時間と空間を提供することを大切にしています。
企業カウンセリングでも同じです。
数字や効率を追うだけではなく、
「一人の人としての社員」に焦点を当て、心の声を聴きます。
Luanaの企業カウンセリングは、次の3つの柱で成り立っています。
① 心理的安全性の確保
安心して話せる場がなければ、本音は出てきません。
社員が「ここでは否定されない」と感じられる環境を整えることが第一歩です。
Luanaでは、守秘義務を徹底し、誰もが安心して心を開ける空間を提供します。
② 感情の理解と整理
「イライラする」「やる気が出ない」「怖い」――
こうした感情には、必ず意味があります。
Luanaでは、感情を抑え込むのではなく、その裏にある“本当の気持ち”を一緒に見つめます。
③ 職場の関係性の再構築
カウンセラーは個人だけでなく、チームの“つながり”を整える役割も担います。
すれ違いや誤解の背景にある心理的要因を明らかにし、対話を促進します。
企業カウンセラーのカウンセリング事例
事例①:新入社員のメンタルダウン
入社1年目の社員が「周囲の期待に応えられない」と感じ、体調を崩して休職しました。
カウンセリングでは、彼の中にある「完璧でなければ認められない」という思い込みに気づいてもらいました。
上司にも心理的な背景を説明し、サポート体制を整えることで、安心して復帰できました。
→【結果】本人の再発防止だけでなく、職場全体に「無理しすぎない文化」が広がりました。
事例②:上司と部下の関係改善
部下に厳しく接していた上司が、「最近誰も本音を言わなくなった」と悩んで来談。
カウンセリングでは、「責任感の強さ」ゆえに厳しくなっていた背景に気づき、
「支えるリーダーシップ」へとスタイルを変えていきました。
→【結果】チームの雰囲気が明るくなり、コミュニケーションが活発化しました。
事例③:職場全体のストレス対策
ストレスチェックの結果をもとに、Luanaがチーム単位でのミニ研修を実施。
「気持ちを伝える」「聴く」練習を通じて、職場内の相互理解を促進しました。
→【結果】管理職・社員間の対話が増え、離職率が前年より20%減少。
カウンセラーがいる職場の強さ
企業カウンセラーは、単なる「相談窓口」ではありません。
組織の中で“人と人をつなぐ架け橋”のような存在です。
カウンセラーが関わることで、
・社員が安心して自分の気持ちを話せる
・管理職が人に寄り添う対応ができる
・経営層が“人の声”を正しく受け取れる
そんな「心の循環」が生まれます。
心が通い合う職場は、単なる生産性の高い組織ではなく、人が育ち、人を支えるチームになります。
それこそが、企業カウンセラーの真の目的です。
Luanaの企業カウンセラーが大切にしていること
Luanaのカウンセラーは、次の姿勢を何よりも大切にしています。
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一人ひとりを尊重すること
社員一人ひとりの価値観や背景を理解し、評価ではなく理解をベースに関わります。 -
「正しさ」より「本音」
正しい答えよりも、今感じている本音に光を当てることで、自然に答えが見えてきます。 -
企業と人の“両方”を支える
カウンセラーは社員の味方であると同時に、企業の味方でもあります。
どちらか一方ではなく、「人と組織の両立」を目指します。
企業カウンセリング導入の流れ(Luanaの場合)
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ヒアリング
企業の現状、課題、対象層、希望内容を丁寧に伺います。 -
提案・設計
個人面談・研修・職場分析など、企業のニーズに合わせたプランを提案。 -
実施
心理カウンセラーによる面談・講座・定期訪問などを行います。 -
フィードバック
匿名化された形で課題や改善点をレポートし、今後の方向性を共有。
Luanaでは、単発の相談だけでなく、**「企業とともに成長するパートナー」**として継続的に伴走します。
心の健康は“企業の資産”
経営資源には「人」「モノ」「カネ」「情報」があります。
その中でも「人」は、唯一“心”を持っています。
心が疲れてしまえば、どんな優秀な人材でもその力を発揮できません。
逆に、心が安定していれば、創造力・協調性・挑戦意欲が自然に高まります。
だからこそ、企業が「心を整える仕組み」を持つことは、最大の投資なのです。
Luanaは、心のケアを「特別なこと」ではなく「当たり前の文化」にしていくことを目指しています。
おわりに:人が笑顔で働ける職場を
企業カウンセラーとは、人と職場の“心の関係性”を整える専門家です。
そしてその仕事は、誰かを変えることではなく、
「人が人らしく働ける環境を取り戻す」ことにあります。
Luanaでは、働く人の笑顔を何より大切にしています。
悩みや葛藤を否定せず、ありのままを受け止めながら、
“人が生き生きと働く”企業文化を一緒に育てていきます。
あなたの会社にも、
心がほっとできる「Luanaな時間」を取り入れてみませんか?

