🌿職場のメンタルケア〜心理カウンセラーができること〜
心理カウンセリングサロンLuana
筆者:金崎
1.はじめに:心の不調が「特別なこと」ではなくなった時代へ
近年、「メンタルヘルス」という言葉を耳にする機会がぐっと増えました。
ストレスチェック制度の導入、ハラスメント防止法の強化、
そしてコロナ禍を経て変化した働き方。
私たちは今、「心の健康」が企業や組織にとっても重要なテーマとなる時代を生きています。
以前は「我慢して頑張ること」が美徳とされていた日本の職場文化。
しかし、過労・燃え尽き・心身の不調が深刻化し、
“メンタルケア”は個人の問題ではなく、
職場全体の課題として捉えられるようになりました。
そんな中で、心理カウンセラーが果たす役割はますます大きくなっています。
今回は、心理カウンセラーとしてできること、
そしてLuanaとしてどんなサポートが可能なのかを、
実際の現場感を交えてお伝えします。
2.職場のストレスが生まれる背景
職場でのメンタル不調の要因は、人それぞれです。
ただし、大きく分けると次のようなパターンが見えてきます。
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①人間関係のストレス
上司との関係、同僚との衝突、孤立感など。
「誰にも理解されない」「どうしても気が合わない」という悩みは深刻です。 -
②業務量や責任のプレッシャー
常に期限や成果を求められる環境では、
心の余裕がなくなり、自己否定感や無力感を感じやすくなります。 -
③評価・昇進・キャリアへの不安
「頑張っても認められない」「この先どうなるのか見えない」
といった不安が、やる気を奪うことも。 -
④職場環境や働き方の変化
リモートワークやAI導入など、変化のスピードに適応できず、
心の疲労を感じる方も増えています。
こうしたストレスが長期間続くと、
不眠、食欲不振、集中力低下、意欲減退など、
心身の不調が現れやすくなります。
3.「我慢すればいい」は危険信号
多くの方が「みんな頑張ってるから」「まだ大丈夫」と、
自分の限界を押し殺して働いています。
しかし、人は心が疲れているときほど、
そのサインに気づきにくくなるものです。
心理カウンセラーとしてお会いする方の中には、
「体調が崩れてから初めて自分の限界に気づいた」
というケースがとても多いのです。
心の疲れは、身体のように目に見えません。
だからこそ、「予防」が何より大切です。
4.心理カウンセラーができる3つのこと
では、心理カウンセラーは職場のメンタルケアにおいて
具体的にどんなサポートができるのでしょうか。
① 聴く力で“気づき”を促す
カウンセリングの基本は「傾聴」です。
評価も助言もせず、ただ“安全に話せる場”をつくること。
話すことで、頭の中のモヤモヤが整理され、
「本当は何に苦しんでいたのか」「何を求めていたのか」
に気づくことができます。
それは時に、薬や休養以上に回復を助ける力を持っています。
② 感情のケアとストレスマネジメント
怒り、悲しみ、不安、焦り。
どの感情も悪いものではなく、“大切なサイン”です。
心理カウンセラーは、
その感情の裏に隠れた本音やニーズを一緒に見つめ、
「感情との付き合い方」を整えていきます。
また、呼吸法・マインドフルネス・リフレーミングなど、
具体的なストレス対処法をお伝えすることもあります。
③ 組織と人をつなぐサポート
カウンセラーの仕事は、個人のケアだけではありません。
管理職・人事・産業医との連携を通して、
**“職場全体が安心して働ける環境づくり”**を支えることも重要です。
例えば、
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面談で得た傾向をもとに職場改善の提案を行う
-
管理職向けメンタルケア研修を行う
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チーム内のコミュニケーション支援を行う
など、組織単位での支援も行えます。
5.Luanaのメンタルケアサポート
Luanaでは、職場のメンタルケアに特化した
「心理カウンセリング」と「研修・相談体制づくり」の両面から
支援を行っています。
◎個人向けカウンセリング
悩みの内容に応じて、
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職場ストレス
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人間関係の葛藤
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自己肯定感の低下
-
バーンアウト(燃え尽き症候群)
など、丁寧に話を聴きながら心理的サポートを提供します。
オンラインにも対応しており、
「誰にも知られずに相談したい」方にも安心してご利用いただけます。
◎法人・団体向けメンタルサポート
企業や団体に向けて、
「社員が心身ともに健康に働ける環境づくり」を支援します。
具体的には、
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ストレスマネジメント研修
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ハラスメント予防教育
-
管理職向けメンタルケア研修
-
社内カウンセリング制度の導入支援
など、現場の実情に合わせたカスタマイズが可能です。
「離職率を下げたい」「チームの雰囲気をよくしたい」
そんな課題を感じている企業さまから多くご相談をいただいています。
6.Luanaが大切にしている3つの想い
①「人は誰でも回復する力を持っている」
カウンセリングは「助けてもらう場所」ではなく、
「自分を取り戻す場所」。
心理カウンセラーは、あなたの中にある“自己回復力”に
そっと光を当てる存在です。
②「寄り添い、労い、勇気づける」
Luanaでは、クライエントの心の状態に合わせて、
まず“寄り添い”、次に“労い”、そして“勇気づける”という順で
関わりを大切にしています。
ただ話を聴くだけでなく、
「あなたの気持ちは大切です」と伝えることで、
人は少しずつ前を向けるようになります。
③「心のケアを“特別なこと”にしない社会へ」
心理カウンセリングは、決して「弱い人が受けるもの」ではありません。
身体の不調に病院へ行くように、
心が疲れたときにカウンセラーへ話すことが
“自然な選択”になる社会を目指しています。
7.職場で今すぐできるメンタルケアの習慣
心理カウンセラーに相談する前に、
日常でできるセルフケアもたくさんあります。
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朝、深呼吸を3回してから仕事を始める
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自分を責めそうになったら「今の私、よく頑張ってる」と声をかける
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仕事とプライベートの間に“切り替え時間”を設ける
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週に一度、自分を「ねぎらう時間」をつくる
小さな習慣の積み重ねが、心の安定を支えます。
8.さいごに:Luanaが伝えたいメッセージ
私たちは、働くことを通して人と関わり、成長し、喜びを感じます。
けれど、同じくらい「心が疲れる瞬間」もあります。
そんなとき、
「一人で抱え込まなくていい」
「話してもいいんだ」
と感じられる場所が、社会には必要です。
Luanaは、その“安心して話せる居場所”でありたいと願っています。
もしあなたやあなたの職場が、
心の疲れを感じているなら、どうか早めに相談してください。
心が軽くなることは、
決して“甘え”ではなく“前進”です。
🌺心理カウンセリングサロンLuana
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職場のメンタルケア・企業向けカウンセリング導入支援
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個人カウンセリング(対面・オンライン)
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カウンセラー養成講座
**「心がほっとする居場所」**をテーマに、
一人ひとりが自分らしく生きるサポートを行っています。