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コラム 【鬼滅の刃の人気の理由】

「鬼滅の刃」になぜ私たちはハマるのか?〜心を打つその理由〜

こんにちは、心理カウンセラーの金崎です。

今日は、子どもから大人まで多くの人々を夢中にさせているアニメ『鬼滅の刃』について、心理学的な視点から少し掘り下げてみたいと思います。

■ 心をつかまれる“共感”の力

「鬼滅の刃」を観て泣いた。胸が熱くなった。
こう話す方は本当に多く、私のクライエントさんの中でも話題になることがあります。

なぜ人は、アニメのキャラクターにここまで強く感情移入するのでしょうか?

それは、主人公・炭治郎をはじめとしたキャラクターたちが、**苦しみ・悲しみ・希望・愛情といった“人間の根源的な感情”**を、非常に丁寧に描かれているからです。

特に炭治郎の「誰かを思いやる心」や「どんな苦難にも諦めない姿勢」は、多くの人の**“理想の自己像”**を刺激します。
「自分もああありたい」と感じるとき、人はそこに深く“投影”し、強く惹かれるのです。


■ トラウマと向き合う物語構造

鬼滅の世界では、登場人物たちが過去の喪失やトラウマを抱えています。
炭治郎の家族の死、禰豆子の変化、善逸の恐怖、伊之助の孤独。
一見ファンタジーに見えますが、その裏には深い心理的なテーマがあります。

私たち人間も、生きていく中でさまざまな喪失や挫折を経験します。
それらを乗り越えていくキャラクターたちの姿は、自分自身の癒やし成長へのモチベーションとして心に響くのです。


■ “仲間”という安心感

現代は孤独感を感じる人が増えている時代です。
SNSではつながっているようで、実は“本音で話せる相手”がいない……そんな声もよく聞きます。

鬼殺隊の仲間たちは、ぶつかりながらも信頼関係を築き、ともに戦います。
この“安全な関係性”は、心理学で言う「アタッチメント(愛着)」や「安全基地」のようなもの。
観ている人に**「人とつながることの温かさ」**を思い出させ、心をほっとさせてくれます。


■ 感情のカタルシス(浄化)

そして何より、「泣ける」「胸が熱くなる」
これは心理学的にカタルシス効果と呼ばれ、溜まっていた感情が解放され、心がすっきりと軽くなる作用があります。

日々ストレスを抱えながら頑張っている人にとって、鬼滅の物語は心のガス抜きにもなっているのです。


■ 最後に:私たちの“内なる鬼”に気づく物語

鬼滅の刃では、鬼もまた「元は人間」であり、悲しい過去を持っている存在として描かれます。

これはまさに、“人間の中にある光と影”を象徴しています。

「人を傷つけたくないのに、傷つけてしまう自分」
「愛されたいのに、素直になれない自分」

そんな矛盾を抱えながら、それでも“人としてどう生きるか”を問う物語が、多くの人の心に深く響くのだと私は感じています。


読者のみなさんが、鬼滅の刃を観て感じた気持ちを大切にしながら、
それが自分の心のどんな部分に触れていたのかを振り返ってみると、
きっと、新しい“自分理解”への扉が開かれるかもしれません。

スタッフ女性

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