「苦しみ」をやわらげるヒント 〜心理カウンセラーが読み解くブッダの教え〜
こんにちは。プロフェッショナル心理カウンセラーの金崎です。
カウンセリングをしていると、多くの方が「なぜこんなにつらいのか」「どうしてこんな感情がわいてくるのか」と悩み、苦しんでいることに気づきます。
その苦しみの根本にある“こころの仕組み”を、2500年前に説いていた人がいました。そう、仏教の開祖、ブッダです。
ブッダが説いた「苦しみ」の原因
ブッダは、生きることそのものに「苦(ドゥッカ)」があると説きました。
これは「生きることは全部つらい」という意味ではありません。
どんなに恵まれた状況にあっても、やがて老い、病み、別れ、死が訪れる。
「変わらないものは何ひとつない」という無常の中で、人は執着し、苦しむ。この洞察が、仏教の根本です。
心理学と通じる「非我(アナッタ)」の考え方
ブッダは「自我(エゴ)こそが苦しみのもと」と説きました。
この教えは「非我(アナッタ)」と呼ばれ、現代心理学とも重なる点が多くあります。
私たちは「自分はこういう人間だ」「あの人にこう思われたい」と、“自己イメージ”にしがみついてしまいます。
でも、そのイメージは一時的なものであり、環境や心の状態で簡単に変わってしまうもの。
「私」というものも、変化し続ける心と身体の流れの一部にすぎない。
この気づきは、過剰な自己否定や自己評価のループから抜け出す大きなヒントになるかもしれません。
「今、この瞬間」に気づく
ブッダの教えには、「八正道」という実践の道があります。
その中にある「正念(マインドフルネス)」は、現代の心理療法でも注目されています。
「今ここ」に意識を向け、評価や反応ではなく、ただ観る。
それは感情に巻き込まれない力を育て、心の自由につながっていきます。
最後に
仏教は宗教というよりも、「こころを整える実践の教え」とも言えます。
苦しみを否定せず、逃げず、見つめる勇気。そして、「自分とは何か」に気づいていくこと。
それは、心理カウンセリングの目指すところとも深く重なっています。
忙しい日々の中で少し立ち止まり、ブッダの言葉に耳を傾けてみませんか?